レッテルを貼るという愚策アメリカとキューバが国交を回復します。

二〇一五年三月三〇日

移民について(三)

簡単な比較をしてみましょう。
在留外国人や移民にとって居心地の良い国とそうではない国との比較です。
国際的な人材獲得競争においてどちらが優位に立つでしょうか。

政府や財界は主として医療福祉分野での外国人労働者の受け入れに取り組んでいます。
しかし...

急増する要介護者人口に対応できそうもありません。誰が将来の自分を介護するのか、
考えると不安になります。
介護が必要となったときに施設があっても人がいないからという理由で死ぬまで待機 して子
どもに負担をかけることになるかも知れません。

事の是非はともかくとして、実際のところ、言葉の壁、他のアジア諸国と比較してさほど魅力的
でない賃金と労働・生活環境とのバランスを考慮すれば外国人労働者に介護の主役を願うことは
困難です。

より心配すべきは優秀な留学生や外国人研究者の獲得です。我が国の理工系学生はピーク時半分以
下。質についてもゆとり教育と大学全入時代となれば保証の限りではありません。政府は多額の
奨学金を用意して諸外国から留学生を招いており、多くの成果をだしていますが、さらなる拡充を
願っています。

情報技術の急速な進歩は、人工知能を生みだし、その人工知能が「無知 の知」の段階に達しました。
自分で知らないことを悟りgoogle検索で知識を学ぶ知能です。近い将来、コンピュータが人間を超え
る技術的特異点に達することでしょう。人工知能が自己増殖と複製(生命の定義?)を行う世界が
どのようになるのか想像することができません。

しかし、確実に言えることは、この分野で二位以下に居場所がないことです。先行者利得はさらに
大きくなります。近い将来、数十年どころか百年、その分野でスタンダードとなる技術が相次いで
開発されるものと個人的には考えています。今さら競争から降りるわけにはいきません。

移民も外国人労働者も受け入れず、少数の優れた人だけ海外から人材を求めれば良い、という意見
ももちろんあります。それができるなら理想的です。

問題は、そうした人々が我が国に来るかということです。アパルトヘイト再現を訴える文化人のいる
国には、そう多くは来ないのではないかと心配しています。


参考URL
http://www.mext.go.jp/a_menu/koutou/ryugaku/1338568.htm

http://nouai.blog.fc2.com/blog-entry-162.html

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wadatsumipress at 17:40│Comments(0)飛騨川光徳 

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