美濃加茂市長無罪についてレッテルを貼るという愚策

二〇一五年三月一二日

二元外交は一番やってはならないこと・・鳩山元首相クリミア訪問に関して

鳩山元首相がクリミア訪問=日本政府制止も強行
http://www.jiji.com/jc/zc?k=201503/2015031000927

鳩山元総理が、クリミアを突如訪問すると発表しました。

これは非常に危険なことです。
日本の元行政のトップの行動とは、本来日本の外交方針と一致させたものでなくてはなりません。
それは退いたあとであってでも、です。過去には

ジミー・カーター大統領が、大統領退任後南スーダンの独立投票の監視、キューバのフィデル・カストロ議長との会談実現、北朝鮮で逮捕された囚人の解放など、それ相応の成果を出してきました。

クリントン大統領も、同じように北朝鮮の囚人解放に尽力しました。

以上のことから、アメリカの元大統領は世界の平和のため、ないしアメリカの利益のための行動を行ってきたといえるでしょう。

>ロシアによるクリミア編入について、先進7カ国(G7)は「ウクライナの主権と領土一体性の侵害」と非難し、日本政府は「力を背景とした現状変更の試みは 受け入れられない」との立場。日本の首相経験者の訪問は国際社会に「事実上の承認」との誤解を与えかねず、批判が高まっている。 
 タス通信などによると、鳩山氏は9日、モスクワに到着。10日にクリミアの中心都市シンフェロポリの空港に降り立った。空港ではプーチン大統領の代理人に当たるクリミアのムラドフ大統領常任代表らが歓迎した。ロシアの査証(ビザ)を取得して行動しているとみられる。

しかし日本政府としては、クリミア半島のロシア編入を認めていません。のにもかかわらず、ロシアの査証を取り、入国したわけですから、「元首相がクリミア半島のロシア編入を認めた、それは日本政府の方針である。」と取られてもしかたのないことになってしまいます。これは二元外交になってしまいます。過去にもイランに急に渡航をしたり、日本の外交方針とまったく一致していません。

彼の「友愛」の精神はたしかにお題目としては素晴らしいと思いますが、国際社会は利害で動いています。
彼はヨーロッパ連合を提唱したクーデンホーフ=カレルギーの「友愛の精神」を受けつぎ、「東アジア共同体」を提唱しているようでうが、彼はきちんと欧州連合の成立の過程を学んでいるのか?と疑いたくなってしまいます。

編入1年「暮らし確かめる」=クリミア訪問の鳩山氏
http://www.jiji.com/jc/zc?k=201503/2015031100107

地元通信社は、鳩山氏の「公式訪問」と表現。鳩山氏はロシアの査証(ビザ)を取得した上、ロシア政府関係者に案内されて行動しており、日本がクリミア編入を「事実上承認した」という誤解を国際社会に与える可能性がある。
やはりこういう風に取られてしまいます。もっとも鳩山元首相はすでに政界から身を引いていますので、「公式訪問」という用語がふさわしいかどうかは議論の余地がありますが、それでもいくら「私的訪問」と云っても自分が今まで何を務めてきたのか、それを踏まえて行動していただきたく思います。
またもっとも危惧されることは、ロシアの査証を取得し北方領土を訪問することでしょう。


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wadatsumipress at 21:46│Comments(0)徳望 史夫 

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